事務作業のAI活用事例8選|業務別の適性と失敗しない始め方
業務代行・アウトソーシング オンラインアシスタント事務作業をAIで効率化したいが、何から始めればいいか迷っていませんか?
累計2,000社以上をサポートしてきたタクシタ運営チームが、事務業務のご相談で実際に聞かれる内容をまとめました。
事務職が担う業務を洗い出し、AIで代替できるもの・部分的にできるもの・人が担うものの3段階に分類しています。
分類にあたっては、ツールの機能紹介ではなく業務単位で見ています。「AIで効率化できる」と言われても、自分のどの作業が減るのかが分からなければ判断できないためです。
「AIを使いたいが何に使えるか分からない」「一部の作業は楽になったが全体の負担が変わらない」「上司にAI導入を提案したい」「結局手作業が残っている」——どの状況にも当てはめられるよう、業務ごとの適性を整理しました。
なおタクシタではどの業務を自動化し、どの業務を人に任せるべきかの仕分けを無料でご提供可能です。
AIで代替しきれない業務そのものを引き受けられるため、仕分けの後の受け皿としてもお使いください。
3分でわかるタクシタ
タクシタでは企業が直面する「人手不足」「属人化」「ノンコア業務による圧迫」「急な担当者の退職」やこれから記事内で紹介する課題を解決する手法を提供可能です。
AIやSaaSを活用した業務運用そのものを引き受けるため、ツールを使いこなす人材を社内に置く必要がありません。
最短5日・マニュアル不要で稼働を開始できるため、業務が整理されていない状態からでも着手できます。
料金は実働10時間・月額38,000円〜(12カ月プラン)です。

目次
事務作業をAI適性で3つに分ける
「AIで事務作業が効率化できる」という話はよく聞きますが、自分のどの作業が減るのかが分からないという状態で止まっているケースは少なくありません。
そこで事務職が担う業務を洗い出し、AIとの相性で3段階に分類します。
| 区分 | 判定の基準 | 対応の方針 |
| A:AIで代替できる | 手順が決まっており、判断が不要。結果の正誤を確認しやすい | ツールを導入して自動化する |
| B:部分的に代替できる | 下書きや候補の作成はAIが担えるが、確認と修正は人が行う | AIに下書きを作らせ、人が仕上げる |
| C:人が担う | 判断・交渉・例外対応が必要。相手の状況に合わせた対応が求められる | 自動化せず、担う人を確保する |
重要なのはCをどうするかです。
AとBを自動化しても、Cが残っていれば負担は完全にはなくなりません。
どの業務から着手するかは「頻度×工数」で決める
Aに分類された業務がすべて同じ優先度というわけではありません。
発生頻度と1回あたりの工数を掛け合わせると、着手すべき順番が見えてきます。
| 頻度 | 1回あたりの工数 | 優先度 | 該当しやすい業務 |
| 毎日・毎週 | 大きい | 最優先 | 請求書の読み取り、データ転記、入力チェック |
| 毎日・毎週 | 小さい | 次に着手 | 問い合わせの振り分け、定型メールの返信 |
| 月次 | 大きい | 次に着手 | 月次レポートの作成、集計作業 |
| 年に数回 | 大きい | 後回しでよい | 年末調整の書類チェック |
年に数回しか発生しない業務は、自動化しても効果を実感するまでに時間がかかります。
まず毎日または毎週発生する業務から着手してください。
【業務別】事務作業のAI適性一覧
事務職が日常的に担う業務を、区分ごとに整理します。
A:AIで代替できる業務
| 業務 | AIができること | 使う技術 |
| 紙・PDFのデータ化 | 請求書・領収書・名刺・アンケートから項目を読み取る | AI-OCR |
| システム間のデータ転記 | 決まった手順でデータを移す | RPA |
| 定型レポートの作成 | 毎月同じ形式の集計表を自動生成する | RPA、Excelの関数 |
| 会議の文字起こし | 録音データをテキスト化する | 音声認識AI |
| データの分類・仕分け | 問い合わせメールを内容別に振り分ける | 生成AI、RPA |
| 入力内容のチェック | 桁数・形式・重複の検出 | RPA、システムの標準機能 |
この区分に共通するのは「正解が1つに決まる」という点です。
▷AI業務効率化の事例|中小企業が着手できる取り組みとツールの選び方
読み取った金額が合っているかは原本と照合すれば分かりますし、転記先が正しいかも確認できます。
件数が多いほど効果が出るため、まずこの区分から着手してください。
B:部分的に代替できる業務
| 業務 | AIができること | 人が担うこと |
| 議事録の作成 | 文字起こしから要点を整理し、体裁を整える | 発言の意図の確認、社外に出せない内容の削除 |
| 資料・提案書の作成 | 構成案と本文の下書きを作る | 事実確認、自社の状況に合わせた修正 |
| メール・文書の作成 | 用件を伝えると文面の下書きを作る | 相手との関係性を踏まえた調整 |
| 問い合わせへの回答 | 社内規程をもとに回答の下書きを作る | 規程にない場合の判断、最終的な回答 |
| データの集計・分析 | 関数の提案、傾向の抽出、グラフ化 | 数字の妥当性の確認、解釈 |
| スケジュール調整 | 候補日の抽出、リマインドの送信 | 優先順位の判断、相手への配慮 |
| マニュアルの作成 | 手順の言語化、構成の整理 | 実際の運用との突き合わせ |
この区分は下書きまでをAIが担うという形になります。
ゼロから作るより速くなりますが、確認する工程は必ず残ります。
「AIに任せれば終わり」ではなく、「たたき台を作らせて仕上げる」という使い方が現実的です。
C:人が担う業務
| 業務 | AIで代替しにくい理由 |
| 電話・来客対応 | 相手の状況に合わせた判断が必要。取り次ぎ先の見極めも含む |
| 取引先とのやり取り | 条件の相違や納期の調整など、個別の交渉が発生する |
| 郵便物・宅配物の処理 | 物理的な作業。開封・仕分け・保管の判断も伴う |
| 備品の管理・発注 | 在庫の目視確認と、必要量の判断が必要 |
| イレギュラーの処理 | 前例がなく、判断のルールが存在しない |
| 承認・決裁 | 責任の所在が組織に残る。誰が承認したかの記録が必要 |
| 社内調整・根回し | 相手の立場や過去の経緯を踏まえた対応が求められる |
| 来客時のお茶出し・応接準備 | 物理的な作業。状況に応じた対応が必要 |
| ファイリング(紙) | 物理的な作業。デジタル化しない限り残る |
| 新人への業務説明 | 理解度に合わせた説明と、質問への即応が必要 |
経理領域に絞った内容は経理AIでできること・できないことで解説しています。
この区分がAI導入後も残る業務です。
特に電話対応・来客対応・郵便物の処理といった「その場にいないとできない作業」は、ツールでは解決できません。
事務作業のAI活用事例8選
「AIで効率化できる」と言われても、実際の作業がどう変わるのかが見えないと着手できません。
ここでは着手しやすい8つの業務について、具体的な進め方を紹介します。
最初の3つはやる前とやった後の作業の流れを比較し、残りの5つは要点を簡潔にまとめました。
いずれもツールの新規契約なしで試せる内容です。
事例1:会議の議事録を作る
| これまで | AIを使う場合 |
| 会議中にメモを取る | 会議を録音する(メモは取らず議論に集中) |
| 記憶を頼りに清書する | 文字起こしツールでテキスト化する |
| 抜けた発言を出席者に確認する | 対話型AIに要約と決定事項の抽出を指示する |
| 体裁を整えて配布する | 出力を確認し、社外秘の内容を削って配布する |
指示の例は次のとおりです。
| プロンプトの型 |
| 以下は社内会議の文字起こしです。(テキストを貼り付け)次の3つに分けて整理してください。1)決定事項、2)次のアクションと担当者、3)保留になった論点。発言者が明確でない箇所は「要確認」と記載してください。 |
ポイントは「要確認」と書かせる指示です。
AIが推測で埋めた箇所が分かるため、確認すべき点が明確になります。
事例2:毎月の集計作業をなくす
| これまで | AIを使う場合 |
| 毎月、手作業でデータを並べ替える | 1回だけ対話型AIに関数を相談する |
| 電卓やSUM関数で集計する | 教わった数式をシートに組み込む |
| グラフを作り直す | 翌月以降はデータを貼るだけで完成する |
この方法の利点は、ツールを契約せずに、作業そのものをなくせることです。
AIに毎回やらせるのではなく、AIに仕組みを作らせて自動化するという考え方になります。
事例3:問い合わせへの回答を早くする
| これまで | AIを使う場合 |
| 質問を受けるたびに規程を探す | 規程を対話型AIに読ませて回答の下書きを作る |
| 該当箇所を読み込んで回答する | 根拠となる条項を確認する |
| 同じ質問に何度も答える | 頻出する質問はFAQとして社内に共有する |
ここでも根拠となる条項を示させる指示が重要です。
規程に記載がない場合は「記載がないため確認が必要」と答えるよう指定しておくと、誤った回答に気づけます。
事例4:メールの文面を作る
取引先への連絡や社内への案内文を、用件を伝えるだけで下書きが作れます。
ゼロから書くより速く、定型的な文面ほど効果が出ます。
| プロンプトの型 |
| 取引先へ送るメールの下書きを作ってください。用件は「請求書の再発行のお願い」です。先方とは初めてのやり取りで、こちらの記載ミスが原因です。お詫びを含めつつ、簡潔にまとめてください。件名も提案してください。 |
状況と関係性を伝えるほど、修正の手間が減ります。
事例5:資料・提案書の下書きを作る
構成案から本文まで、たたき台を作らせる使い方です。
白紙から考える時間がなくなるため、作成時間の短縮効果が大きい業務です。
| プロンプトの型 |
| 社内向けの資料構成を提案してください。テーマは「◯◯の導入検討」、対象は経営層、想定は5〜7枚です。各ページのタイトルと、そこで伝えるべき要点を箇条書きで示してください。数値が必要な箇所は「要データ」と記載してください。 |
数値や固有名詞は事実確認が必要なため、AIに埋めさせず自分で入れてください。
事例6:請求書・領収書を読み取る
紙やPDFから日付・金額・取引先名を自動でデータ化します。
この事例だけはAI-OCRの機能が必要ですが、会計ソフトに含まれている場合があります。
新規契約の前に、契約中のソフトのプランに機能が入っていないかを確認してください。
手書きや印字の薄い帳票は精度が落ちるため、読み取り後の確認は残ります。
事例7:問い合わせメールを振り分ける
受信したメールを内容別に分類し、担当者へ割り振る作業です。
件数が多いほど効果が出ます。
| プロンプトの型 |
| 以下の問い合わせメールを、次の4分類のどれに当たるか判定してください。1)見積もり依頼、2)既存契約に関する質問、3)採用に関する問い合わせ、4)その他。判定の理由も1文で添えてください。判断に迷う場合は「要確認」としてください。 |
分類の基準を先に決めておくことが前提です。
事例8:業務マニュアルを作る
頭の中にある手順を言語化し、文書の形に整える使い方です。
属人化した業務を可視化する第一歩として有効です。
| プロンプトの型 |
| これから業務手順を口頭で説明します。(手順を箇条書きで貼り付け)これをマニュアルの形に整えてください。手順の抜けや、説明が不足している箇所があれば「補足が必要」と指摘してください。初めて担当する人が読んで実行できる粒度にしてください。 |
抜けを指摘させる指示を入れると、自分では気づかない前提が見つかります。
8つの事例に共通すること
いずれもAIに作業をすべて任せてはいません。
下書きや仕組みをAIが作り、確認と判断は人が行うという分担です。
また事例6を除く7つはツールの新規契約が不要で、対話型AIの無料プランがあれば試せます。
まずこの範囲で効果を確かめてから、有料ツールを検討してください。
AIを入れても負担が減らない理由
Aの業務を自動化したのに、思ったほど楽にならなかったという声は少なくありません。
原因は3つあります。
理由1:Cの業務が残っている
データ入力や集計を自動化しても、電話対応や郵便物の処理、社内調整は残ります。
事務職の負担は「作業の量」だけでなく「中断される回数」でも決まります。
集中して進めたい作業の途中で電話が鳴り、来客があり、質問が飛んでくる。
この構造が変わらない限り、体感的な負担は減りません。
理由2:確認する工程が増えた
Bの業務では、AIの出力を確認する作業が新たに発生します。
下書きの質が低ければ、修正に時間がかかり、自分で書いたほうが速いという状態になります。
プロンプトの書き方や指示の具体性で結果が変わるため、慣れるまでの期間も必要です。
【失敗例】よくある3つのつまずき方
| 始め方 | 起きたこと | どうすればよかったか |
| いきなり有料ツールを契約した | 自社の帳票では読み取り精度が出ず、修正の手間が残った | 無料トライアルで自社の実データを試してから契約する |
| 一人だけが使い始めた | 申請する側は従来のやり方のままで、結局データが揃わなかった | 使う人の範囲を決め、その人たちの手順を先に作る |
| 紙の書類をPDF化してから読ませた | スキャンの手間が新たに増え、以前より時間がかかった | 受領方法そのものを電子に切り替える |
3つともツールの問題ではなく、始め方の問題です。
理由3:紙とデジタルが並行している
一部の取引先だけが電子化されている、紙で届いたものをスキャンしてから読み取らせている。
こうした状態では従来の手順と新しい手順が二重に走ります。
kubellが従業員10〜299名の中小企業に勤める1,093名を対象に実施した調査でも、次のような声が挙がっています(株式会社kubell「2025年12月 中小企業のデジタル化に関するアンケート調査」)。
- 移行するにあたって、PDF化したりして逆に手間が掛かっている(製造業)
- 今まで紙が基本になっていたのがデジタル移行によって並行してやらなければならないので手間がかかる(サービス業)
- デジタルツールを導入しても一部の人の負担が増えるだけで放置される(小売・卸売業・商社)
同調査では、日常業務の多くを口頭・メール・紙で行っている企業が46.0%を占めています。
理由4:うまくいかない原因が分からない
試してみたが精度が出ない、思ったほど時間が減らない。
このとき何を直せばよいかが分からず、そこで止まるケースが少なくありません。
読み取り精度が低いのは帳票の書式が原因なのか、設定の問題なのか。
回答がずれるのは指示の書き方なのか、参照させたデータが不足しているのか。
原因の切り分けには一定の知識が必要で、兼任担当者が独学で判断するのは簡単ではありません。
1,093名調査の自由回答にも「デジタル化に詳しい人材がいないので、何から手をつけていいか分からない」(小売・卸売業・商社)という声が挙がっています。
どのくらいの効果とコストを見込むか
導入を判断するには、削減できる時間と費用の見当が必要です。
ただし公表されている削減率はあくまで参考値であり、自社で同じ結果が出るとは限りません。
効果の見積もり方
他社の削減率をそのまま当てはめるのではなく、自社の数字で試算してください。
| 手順 | やること |
| 1. 現状を測る | 対象業務に月何時間かかっているかを1週間の記録から算出する |
| 2. 試用で測る | 無料プランや無料トライアルで実際に処理し、所要時間を比べる |
| 3. 残る工数を引く | AIの出力を確認・修正する時間を差し引く |
| 4. 年換算する | 月の削減時間×12ヶ月で年間の削減時間を出す |
3番目を忘れると、実態より効果を大きく見積もることになります。
AIが処理した内容を確認する時間は必ず残ります。
コストは月額だけで見ない
ツールの月額料金以外に、次の費用が発生します。
- 初期設定にかかる時間:ルールの整理、マスタの登録、テスト運用
- 教育にかかる時間:使う人への説明、手順書の作成
- 運用にかかる時間:誤りの修正、ルールの見直し、質問への対応
この3つは人件費として計算に入れる必要があります。
1,093名調査でも、デジタル化に着手するうえでの課題として「従業員に使い方を教育し、利用を定着させることが難しい」が複数の業種で上位に挙げられました。
月額数万円のツールでも、設定と教育に何十時間もかかれば、その分が実質的なコストになります。
まず無料の範囲で効果を測る
有料契約の前に確認できることがあります。
- 契約中の会計ソフトやMicrosoft 365にAI機能が含まれていないか
- 対話型AIの無料プランで代替できないか
- 無料トライアルで自社の帳票を実際に処理できるか
効果が確認できてから予算を検討するほうが、稟議も通しやすくなります。
AIで代替できない業務をどうするか
Cの業務は自動化できませんが、自分でやるしかないわけではありません。
選択肢を整理します。
| 選択肢 | 内容 | 向いているケース |
| 業務そのものをなくす | 紙のファイリングをやめる、押印を廃止する、定例会議を減らす | 慣習で続いているだけの作業がある |
| 他の人に振り分ける | 電話の一次対応を持ち回りにする、備品管理を各部署に任せる | 特定の人に集中している |
| 外部に委託する | オンラインで完結する業務を外部のチームに任せる | 社内に振り分ける余裕がない |
| 担当者を採用する | 人を増やして分担する | 採用にかけられる予算と時間がある |
まず「なくせないか」を検討する
効率化を考える前に、その業務が本当に必要かを問い直すほうが効果は大きくなります。
誰も見ていない日報、形式的な承認、紙で保管しているが検索したことのない書類。
慣習で続いている作業は、事務職の時間を確実に奪っています。
オンラインで完結する業務は外に出せる
Cに分類した業務のうち、その場にいなくてもできるものは外部に委託できます。
取引先とのメールのやり取り、資料の確認と修正、スケジュールの調整、問い合わせへの一次回答などが該当します。
逆に電話の受電、来客対応、郵便物の物理的な処理は、社内に人がいる必要があります。
「AIで代替できるか」ではなく「その場にいる必要があるか」で分けると、外に出せる業務が見えてきます。
▷事務代行おすすめ14選|依頼できる業務と料金相場を徹底比較
事務職がAIを使い始める手順
ステップ1:1週間だけ作業を記録する
まず自分がどの業務に何分使っているかを書き出します。
業務名、所要時間、発生頻度、そしてA・B・Cのどれに当たるかをメモしてください。
「なんとなく忙しい」を「何にどれだけ時間を使っているか」に変えることが出発点です。
ステップ2:Aの業務から1つ選ぶ
記録したもののうち、Aに分類され、件数が多い業務を1つ選びます。
いきなり複数を変えると、何が効いたのか分からなくなります。
ステップ3:無料で試せる方法から始める
有料ツールを契約する前に、次の3つを確認してください。
- 契約中のソフトにAI機能がないか:会計ソフトやMicrosoft 365には既に含まれている場合があります
- 対話型AIの無料プランで試せないか:Excelの関数相談や文章の下書きは今日から試せます
- 無料トライアルがあるか:自社の帳票で実際に精度を確認できます
自社の実データで試してから予算を検討してください。
公表されている精度は特定の条件下のもので、自社の帳票で同じ結果が出るとは限りません。
ステップ4:上司に提案する材料を揃える
導入に予算が必要な場合は、稟議のための材料が要ります。
ステップ1で記録した現状の所要時間と、試用で分かった削減できそうな時間を並べてください。
「楽になる」ではなく「月◯時間が◯時間になる」と示せると、判断してもらいやすくなります。
【自社調査】事務職が置かれている状況
負担を感じているのは、あなただけではありません。
kubellパートナーの調査では、業務分担の状況として「特定の1〜2人に集中していて、その人がいないと業務が止まる」が35.6%、「自身(または経営層・管理職)が1人で実務を抱えている」が19.8%となり、合わせて55.4%が特定少数への依存状態にありました(採用難による人手不足と業務逼迫の実態調査/n=509)。
また、人手不足への現状の対応は「今いるメンバーの残業や兼務でカバーしている」が50.1%で最多でした。
別の調査では、特定のバックオフィス担当者が突然退職・休職した場合に82.5%の企業が何らかの支障を見込んでいます(バックオフィス業務の効率化に関する実態調査/n=115)。
つまり半数以上の企業で、事務業務が特定の人に集中しているということです。
AIで作業を減らすことは有効ですが、それだけではこの構造は変わりません。
ツールの運用ごと任せられる「タクシタ」
タクシタは、経理・労務・総務・営業事務といった業務の実務に加え、クラウドツールの導入・設定から日々の運用までを引き受けるサービスです。
料金は実働10時間・月額38,000円〜(12カ月プラン)で、使わなかった時間は翌月へ繰り越せます。
AIで代替できない業務も引き受けられる
Cに分類した業務のうち、オンラインで完結するものは委託できます。
取引先とのメール対応、資料の確認と修正、スケジュール調整、問い合わせへの一次回答などが該当します。
あわせてAとBの業務も任せられるため、仕分けの後の受け皿としてまとめて依頼できます。
ツールを使いこなす人材を置かなくてよい
タクシタはSaaSやAIの活用を前提とした業務設計を行います。
ツールの選定や設定、運用中の修正も含めて対応するため、自社にIT担当を置く必要がありません。
マニュアル不要で最短5日から
経験豊富なスタッフが業務整理を代行するため、手順書の準備は不要です。
業務が整理されていない状態からでも着手できます。
直接雇用のチーム制・ISMS認証取得
採用率0.5%の選考を通過したスタッフが対応し、全員が直接雇用のチーム制で再委託は行いません。
ISMS認証を取得した管理体制で、機密性の高い情報も安全に取り扱います。
運営元は、東証グロース市場に上場するkubellグループの株式会社kubellパートナーです。
導入事例
株式会社Cielo Express 様:兼任していた事務作業の時間をゼロに
株式会社Cielo Express様では社長自身がバックオフィス業務を兼任し、月80時間を費やしていました。
タクシタの導入により、締め日ごとの作業から解放され、本業に専念できる環境を獲得しました。
詳しい事例はこちら
大村製本株式会社 様:紙ベースの作業をデジタル化し属人化を解消
大村製本株式会社様は紙ベースの煩雑な事務作業が特定の担当者に属人化しており、高い退職リスクを抱えていました。
業務のデジタル化と標準化を推進したことで属人化を解消し、正社員約2名分に相当する業務量の削減を実現しました。
詳しい事例はこちら
事務作業のAI活用に関するまとめ
事務作業は、AIで代替できるもの・部分的にできるもの・人が担うものの3つに分かれます。
まずAの業務(手順が決まっていて正解が1つに決まるもの)から着手すると効果が出ます。
Bの業務はAIに下書きを作らせて人が仕上げる形になり、確認の工程は残ります。
そしてCの業務はツールでは解決できません。
ここで重要なのが、Cを「自分でやるしかない」と決めつけないことです。
なくせないか、他の人に振れないか、外に出せないか。
「AIで代替できるか」ではなく「その場にいる必要があるか」で分けると、選択肢が広がります。
まずは1週間だけ作業を記録し、A・B・Cに仕分けるところから始めてください。
事務のAI活用に関するよくある質問
AIで事務職の仕事はなくなりますか?
なくなりません。AIで代替できるのは手順が決まっていて正解が1つに決まる作業までで、電話対応・取引先との調整・イレギュラーの処理・承認といった業務は人が担う必要があります。また、AIの出力を確認する工程も新たに発生します。役割が「作業する人」から「確認・判断する人」に移ると考えるのが実態に近いでしょう。
何から始めればよいですか?
1週間だけ自分の作業を記録することから始めてください。業務名・所要時間・発生頻度と、AI適性のA・B・Cのどれに当たるかをメモします。そのうえでAに分類され、件数の多い業務を1つ選んでください。Excelの集計手順を対話型AIに相談するところなら、導入コストなしで今日から試せます。
AIを導入したのに負担が減りません。
3つの原因が考えられます。1つ目は電話対応や来客対応といったCの業務が残っていること。事務職の負担は作業量だけでなく中断される回数でも決まります。2つ目はAIの出力を確認する工程が新たに増えたこと。3つ目は紙とデジタルが並行して残っていることです。調査でも「PDF化したりして逆に手間が掛かっている」という声が挙がっています。まずどの原因に当てはまるかを切り分けてください。
上司にAI導入を提案したいのですが、どう説明すればよいですか?
現状の所要時間と、試用で分かった削減できそうな時間を数字で並べてください。「楽になる」では判断してもらえません。まず1週間だけ作業を記録し、対象業務に月何時間かかっているかを示します。そのうえで無料プランや無料トライアルで実際に試し、どれだけ短縮できたかを添えると説得力が増します。
導入効果はどう見積もればよいですか?
他社の削減率をそのまま当てはめず、自社の数字で試算してください。手順は4つです。まず対象業務に月何時間かかっているかを1週間の記録から算出します。次に無料プランや無料トライアルで実際に処理し、所要時間を比べます。そのうえでAIの出力を確認・修正する時間を差し引き、月の削減時間を12倍して年換算します。3番目を忘れると効果を大きく見積もることになるため注意してください。
ツールの月額料金以外に費用はかかりますか?
初期設定・教育・運用にかかる時間が実質的なコストになります。ルールの整理やマスタの登録、使う人への説明、誤りの修正やルールの見直しはすべて人が行う作業です。1,093名調査でも「従業員に使い方を教育し、利用を定着させることが難しい」が課題の上位に挙げられています。月額数万円のツールでも、設定と教育に何十時間もかかれば、その分を費用として計算に入れる必要があります。
無料で使えるAIツールはありますか?
対話型AIには無料プランがあり、Excelの関数相談や文章の下書き作成であれば十分に試せます。また、すでに契約している会計ソフトやMicrosoft 365にAI機能が含まれている場合もあるため、まず自社の契約内容を確認してください。追加費用なしで使える機能が眠っているケースは少なくありません。
生成AIに社内の情報を入力しても問題ありませんか?
入力内容が学習に使われない設定になっているかを必ず確認してください。法人向けプランで学習に使用しない設定が可能なサービスを選ぶことが前提です。あわせて、取引先名・口座情報・従業員の個人情報は入力しないといった基準を社内でルール化しておく必要があります。個人の判断で入力する前に、上長に確認することをおすすめします。
3分でわかるタクシタ
タクシタでは企業が直面する「人手不足」「属人化」「ノンコア業務による圧迫」「急な担当者の退職」や、記事内で解説した課題を解決する手法を提供可能です。
AIで代替できない業務も、オンラインで完結するものはまとめて引き受けられます。
最短5日・マニュアル不要で稼働を開始できるため、業務が整理されていない状態からでも着手できます。
料金は実働10時間・月額38,000円〜(12カ月プラン)です。
